ユージーンスタジオ展を見てないノブオハラが書くユージーンスタジオ現象

寒川祐人(かんがわゆうじん)主催の「ユージーン・スタジオ」が東京都現代美術館で物凄いお金をかけているであろう展示を今日までやっている。評判はさまざま。私は行っていない(ここ大切)
どうも最初はインスタグラム中心に(?)好意的な評判だったのが終盤になり現代アート界のガチ勢が乗り込んできて「こんなものはアートじゃない。なんでここでやるのか不思議だ」と言い始めたようにネット上では観測できる。そう、あくまで観測であって私は現場に行っていない。コロナ禍であることもあるが金を払って見たいと思わなかったのもある。しかしそれは「ガチ勢」の反応を最初に見てから寒川さんの事を知ったので刷り込みは否めない。しかし彼の経歴にいくつかの矛盾点というかミスリードをさそう「ハッタリ」が多く見られ、金の出どころが不透明な点なども正直「鼻についた」。むかついたのである。
そしてなによりInstagramユーザーであろう撮影勢の多さ、最新のオシャレしていかないと排斥されそうな客層(みんな今年のトレンドの服着ててかぶってる)に会いたくないから行かなかった。
ツイッターで「ユージーン・スタジオ」で検索すると賛否両論というか9割ぐらい批判なんじゃないかってぐらいでてくる。検索ワードの微妙な変化でも激変するが。
そこで今日、面白い投稿を観測した。正確な文面は覚えてないが

"みんなユージーンスタジオのことを話してる。批判もあるが客も列を成している。このユージーンスタジオ現象ともいえる現象はおもしろい。大成功なのではないか?"

と。おそらく寒川さんはガチでアート界のデビュー作にしたかったのだろう。本来なら数年前にデビューしてる(彼は瓜大卒だがそれを表に出さない)。ガチでアートで勝負してこの「ユージーン・スタジオ現象」が起きた。本人が狙っていたわけではないと思う。

そしてツイッターには、こうもあった。
"Z世代は「文脈なんか知るか。古いんだよ。快適ならいいじゃないか」って思ってるんじゃないかな?"と。

私はデュシャンに怒ったオールド世代になってしまったのだろう。印象派を認めない画壇のような。
これからはインスタ映えを前提とした疑問もアイロニーもない「ストレスフリーなアート」の時代なのかもしれない。まさに「なろう系アート」


皮肉屋の私はせいぜいジタバタ足掻いてみせよう。アイロニー、ユーモア、批判、アンチテーゼ(ジンテーゼも?)。それらを古臭いと言われながら作り続けよう。