私の絵はコンテンポラリーアートなのか、ずっと疑問だった。コンテンポラリーでこんなに個人、個性、主体性、個人の情緒、思想性を表に出してるなんて矛盾している。どちらかというと近代アート(モダンアート)に近いのではなかろうか?でもモネやムンクとはかけ離れた漫画的な表現が多すぎる。
仮にネオモダンアート (neo modern art)と名づけることにした。
私は奈良美智によく似ていると思う。彼の作品はあまり好きではないし生で見たことも2021年2月現在、ない。あれがアートなのかもよくわからない。
しかし作品に向かう姿勢やモチーフ選び、生き様にシンパシーを感じる。彼はポップアートやスーパーフラットで語られることもあるが明確に当てたものを私は知らない。彼は音楽から得られるエモーショナルなものをキャンバスにぶつける。それが無表情な少女でも。「個人の情緒や人生観をぶつける」という意味において、近代絵画に近いのではなかろうか?
近代絵画を否定せず、それに現代の感覚やイメージ(画像)をまぜるのだからネオモダニズムとでもいえばいいのではなかろうか?
ポストモダンはモダンの否定から入るがネオモダンはモダンの足し算。
コンテンポラリーアート、スーパーフラットよりしっくりくる。デュシャンは偉大だが彼のような「ゲーム」には全く興味が持てない。1600万円のバナナに興味はない。シュレッダーにかけた絵にも興味はない。
これは後退や停滞ではなく前進。パンクロックがグランジロックに変化したようなもの。
コンテンポラリーアートへの反動から来てる部分もあり、文脈としては
モダンアート
↓
コンテンポラリー、ポップアート
↓
ネオモダンアート(ポストコンテンポラリー)
です。
ゲームオーバー。game is over.
ポストコンテンポラリー。「描くのが好き」は低俗なんかじゃない。
否、低俗で結構。